・本稿の内容
ある変数(例えば消費者物価指数などを想定してください)の期における変化率は
と書くことができます。このは以下のようにとの自然対数差分で近似することができます。
上式のように書ける理由と、実際の時系列データを使用してとがほぼ同じ値になることを確認します。
・本文
Ⅰ:近似式の導出
とする。
を1回微分すると
である。
を2回微分すると
である。
を3回微分すると
を4回微分すると
をn回微分すると
をでテイラー展開(マクローリン展開)する。①式より、次の係数は
であるから、
となる。よって、②式より、の1次近似は
となる。にを代入すると
となる。